キャンプ道具を整理しよう|今の自分に必要な物を選び直す方法

キャンプを続けていると、いつの間にか道具が増えていきます。

最初はテントやチェア、ランタンくらいだったはずなのに、気づけば似たような道具がいくつもあったり、「いつか使うかも」と買った物が収納の奥に眠っていたり。

私自身、以前の記事でも書いたように、買ったもののほとんど使わず、そのまま「倉庫の住人」になってしまった道具があります。

だからといって、使っていない物を全部処分すればいいとも思っていません。

キャンプスタイルが変われば、使う道具も変わります。今は出番がなくても、思い入れのある道具だってあります。

今回考えたいのは、単純に道具を減らすことではありません。

今の自分のキャンプに必要な物を、もう一度選び直すこと。

増えてしまったキャンプ道具を一度見直して、自分なりの基準で整理する方法を考えてみます。


キャンプ道具はなぜ増えていくのか

そもそも、なぜキャンプ道具はこんなに増えてしまうのでしょうか。

ここで一度、胸に手を当てて自分の買い物を思い返してみます。

たぶん、思い当たる理由はいくつもあるはずです。

新商品が出れば気になりますし、SNSや動画を見れば、格好いい道具や便利そうな道具が次々と紹介されています。

「これがあれば今よりもっと快適になるかも」

「今持っている物より、見た感じ使いやすそう」

「この価格なら、とりあえず買っちゃえ」

そして最後は、

「ただただ格好いいから欲しい」

欲望のままにポチッと。

そうやって買った道具が、一つ、また一つと増えていきます。

キャンプを始めたばかりの頃は、自分に何が必要なのかも、そもそもどんな道具があるのかもよく分かりません。

実際に使ってみないと分からないことも多いので、ある程度の失敗は仕方がないと思っています。

問題は、その後です。

使わなくなった物をそのまま残し、新しい道具だけを追加していくと、収納場所には少しずつ「使わない物」が増えていきます。

それが積み重なった結果が、以前書いた「倉庫の住人」たちでした。

だから今回は、新しい道具を探す前に、一度今ある物を見直してみます。


まずは手持ちのキャンプ道具を把握する

整理するためには、まず何を持っているのか分からなければ始まりません。

できれば一度、キャンプ道具を収納から出してみます。

勢いに任せてバーっと並べるのもいいでしょう。

ただし、全部を一気に出す必要はありません。

終わらなかったとき、大変な目に遭いますからね。

今日は調理道具。

次はランタンや照明。

その次はチェアやテーブル。

そんな感じで、カテゴリーごとでも十分です。

実際に出してみると、

「これ、まだ持っていたな」

「いつ買ったやつだ?」

という道具が案外出てきます。

そして、似たような用途の物を何個も持っていることにも気づきます。

私自身、気が向くと一気にキャンプ道具を広げてしまうタイプなのですが、改めて見るとランタンやナイフ、カトラリーといった小物類を思っていた以上に持っていました。

こうした小物は、大型のキャンプ道具と比べれば比較的手を出しやすい価格の物も多いです。

「これくらいなら」

と買っているうちに、気づけば似たような物が増えていたりします。

ただ、ここではまだ捨てるかどうかを決めなくても大丈夫です。

まずは、

自分が何を持っているのかを把握する。

とりあえず現状把握。

そこから始めることが大事だと思います。


「使う・迷う・使わない」の3つに分けてみる

手持ちの道具を確認したら、大きく3つに分けて考えてみます。

1.今も使っている物

これは比較的簡単です。

というか、言わずもがなですね。

キャンプへ行くときに迷わず持っていく物。

出番が多く、使いやすさにも大きな不満がない物です。

こうした道具は、無理に見直す必要はありません。

前回の記事で書いた「育てていく道具」は、まさにこのグループです。

手入れをしながら使い続けて、どんどんお気に入り度を高めていけばいいと思います。


2.使うかどうか迷う物

一番難しいのがここです。

以前は使っていた。

便利だとは思っている。

捨てるほどでもない。

でも最近はキャンプへ持っていっていない。

あるいは、一応持っていくけれど結局出番がない。

こういう道具は、すぐに手放さなくてもいいと思っています。

その代わり、

「なぜ使っていないのか」

を一度、ふわっとでいいので考えてみます。

  • 重いから持っていかない
  • 準備や片付けが面倒
  • 他の道具で代用できる
  • 今のキャンプスタイルに合わない
  • 単純にキャンプへ行く回数が減った

理由が分かれば、その道具をどうするかも少し見えやすくなります。

例えば「重いから持っていかない」と毎回感じているのであれば、今後も出番は少ないかもしれません。

逆に、

「普段のソロキャンプでは使わないけれど、ファミリーキャンプでは使う」

という明確な役割があるなら、それは残しておく理由になります。


3.ほとんど使っていない物

最後は、長い間まったく使っていない道具です。

ここで一つ考えてみたいのが、

「高かったから」という理由だけで残していないか

ということです。

私自身、せっかく買った物を手放すのは苦手です。

高かった物ならなおさらです。

そりゃそうです。高いんですから。

しかも手に入りにくい物なら、

「そのうちプレミアが付くかも」

「もう手に入らないかもしれない」

「もったいなくて使えない」

なんて考えてしまう。

その気持ちもよく分かります。

でも、せっかく買った物を使わずに収納の奥へしまっておくだけでは、その道具を活かせているとは言いにくい。

いや、使っていないのだから、やっぱり活かせてはいないんですよね。

そこで一度、

「今この道具を持っていなかったとして、もう一度買うだろうか?」

と考えてみます。

さらに、

「もし簡単に手に入る道具だったとしても、もう一度買うだろうか?」

「実際に使って使いにくいと分かった今でも、もう一度買うだろうか?」

と、少し角度を変えて考えてみます。

その答えが「たぶん買わない」なら、手放すことを考えてもいいのかもしれません。

……とはいえ、実際にはかなり悩むと思います。


使っていない理由を考えると、自分の買い物の癖が見える

使わなくなった道具には、何かしら理由があります。

だからといって、その道具の性能が悪いとは限りません。

以前の記事でも触れましたが、自分のキャンプスタイルに合っていなかっただけ、ということもあります。

私の場合、それがよく分かった道具の一つがダッチオーブンでした。

「大人数で料理をするときに便利そうだ」

そう思って、まず大型のダッチオーブンを買いました。

ところが実際には、大人数でキャンプへ行く機会自体がそれほど多くない。

さらに私は、キャンプでそこまで凝った料理をするタイプでもありません。

もちろん、買った直後はそれなりにダッチオーブン料理もやりました。

ただ今思えば、

「せっかく買ったんだから使わなきゃ」

と、ダッチオーブンを買ったという事実に料理をさせられていたような気もします。

そこに追い打ちをかけるのが、見た目からも分かるあの重量です。

おまけに、多少なりとも手入れも必要です。

比較的手入れが楽な材質を選んだとはいえ、使った後に何もしなくていいわけではありません。

当然、だんだん持っていかなくなり、見事に倉庫の住人になりました。

さらに!

ここで終わればよかったのですが、

「大きいから使わないなら、小さいダッチオーブンなら便利で使うのでは?」

と思い、今度は小さな物を購入しました。

浅はかでした。

結果は、同じでした。

小さいからといって使うわけもなく、それこそ大型のダッチオーブン以上に出番はなく、大小そろって倉庫の住人となりました。

今になって考えると、問題はダッチオーブンの大きさではなかったんですよね。

そもそもの購入理由が、自分のキャンプと合っていませんでした。

「キャンプっぽい」

「みんなで料理すると楽しそう」

「あると便利そう」

という希望的観測で買っていたわけです。

ダッチオーブンを買うかどうかで、私が最初に考えるべきだったのは、

「料理が得意か」「キャンプで料理をすることが好きか」

という、もっと根本的なことでした。

答えは……まあ、お察しください。

この経験から、使わない理由を振り返ることは、次に何を買わない方がいいのかを知ることでもあると感じています。

捨てる物を決めるだけではなく、

自分の道具選びの癖を知ることができる。

これも、道具を整理する大きな意味の一つだと思っています。


思い出のある道具は無理に手放さなくてもいい

整理というと、どうしても「捨てる」という話になりがちです。

でも私は、使っていない物をすべて処分する必要はないと思っています。

キャンプ道具には、単なる用品以上の意味を持つ物もあります。

初めて買ったキャンプ道具。

誰かと行ったキャンプで使った物。

今は使わなくても、見ると思い出す物。

そういう道具まで、

「1年間使わなかったから処分」

と機械的に決める必要はありません。

ただ、

使うために残す道具と、思い出として残す道具を分けて考える

ことは必要だと思います。

「これは今も使うから持っている」

「これはもう使わないけれど、思い出として残している」

自分で残す理由が分かっていれば、収納の奥で存在すら忘れられている道具とは少し違います。


手放す方法は捨てるだけではない

不要になった道具の行き先は、ゴミ箱だけではありません。

まだ使える物なら、

  • フリマアプリなどで売る
  • 中古アウトドアショップへ持っていく
  • 友人や家族へ譲る
  • 別の用途で使う

といった方法があります。

自分には合わなかった道具でも、別のキャンプスタイルの人なら便利に使えるかもしれません。

私も前回の記事で紹介したオピネルナイフのカーボンモデルは、結局ほとんど使わなくなったため、フリマアプリで手放しました。

また、使う場面がほとんどないのに、

「格好いい」

「ロマンがある」

という理由で購入したガスバーナーも、結局は普段使っている便利な道具に出番を奪われ、その後友人へ譲っています。

使わないまま何年も眠らせておくより、使ってくれる人のところへ行った方がいい。

手放してみると、案外そう思える道具もあります。


残った道具を見ると、今のキャンプスタイルが見えてくる

道具を整理して面白いのは、最後に残った物を見ると、自分の趣味や好みが見えてくることです。

例えば、

軽くてコンパクトな物が多い。

手入れの簡単な道具ばかり使っている。

焚き火周りの道具だけは妙に充実している。

逆に料理道具は最低限しか使っていない。

そんな傾向が出てきます。

そこから、

自分はキャンプで何を大事にしているのか

も少しずつ分かってきます。

これは、次に新しい道具を選ぶときにも役立ちます。

以前なら「人気だから」「格好いいから」と買っていた物でも、

「これは今の自分のキャンプでは出番がなさそうだな」

と、以前よりは冷静に判断できるようになる。

……はずです。

少なくとも、何も考えずに買っていた頃よりは。

道具整理は、単なる片付けではありません。

今までのキャンプを振り返り、これからどんなキャンプをしたいのかを考える作業でもあります。


いきなり全部整理しなくてもいい

キャンプ道具が多い人ほど、全部を一度に整理しようとすると嫌になります。

なので、まずは一つのカテゴリーだけで十分です。

例えば今日は調理道具。

その中から、

  • 今も使っている物
  • 迷っている物
  • 使っていない物

の3つに分けてみる。

使っていない物が一つ見つかったら、

「なぜ使っていないのか」

を考えてみる。

それだけでも、次に道具を選ぶ基準が一つ増えます。

もちろん、収納を整理すること自体にも意味はあります。

でも、本来の目的はそれだけではありません。

今の自分に合ったキャンプを考える材料を増やすこと。

こっちの方が大事だと思っています。


まとめ|道具を減らすのではなく、選び直す

キャンプ道具を整理すると聞くと、

「物を減らさなければいけない」

と考えてしまうかもしれません。

でも今回やりたいのは、断捨離ではありません。

今持っている道具を見直して、

  • 今も使う物
  • 役割のある物
  • 思い出として残す物
  • 今の自分には必要なくなった物

を選び直すことです。

使わなくなった道具があること自体は、失敗ではないと思います。

むしろ、実際に使ったからこそ、自分には何が必要なのか分かった道具もあります。

大切なのは、その経験まで倉庫にしまってしまわないこと。

なぜ使わなくなったのかを考えて、次の道具選びに活かす。

そうやって手持ちの道具を少しずつ見直していけば、自分が本当に使いたい物が残っていきます。

道具を増やす前に、今ある道具を一度見直してみる。

それもまた、自分のキャンプを再設計する方法の一つだと思います。

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