キャンプ道具を整理して、「使う物」「迷う物」「ほとんど使っていない物」に分ける。
そこまではできても、その先で手が止まる。
「使っていないけど、まだ使える」
「高かったから手放すのはもったいない」
「今は使わないけれど、また使うかもしれない」
こういうこと、頭に浮かんできませんか?
ずっと使っていなかったはずなのに、なぜかその場になると使う理由を探し始めるやつです。
でも、何となく使わないままになっていた物は、多分これからも出番がない可能性が高いんですよね。
一度は「せっかくだから」と使ってみても、結局その1回きりで終わっちゃったって、倉庫番でとりあえず出番待ち。
そんな経験がある人なら、頭の中ではもう分かっているはずです。
「あ、多分これ使わないわ。」
前回の「キャンプ道具を整理しよう」記事でも書いたように、使っていないからといって全部処分すればいいとは思っていません。
ただ、何となく残し続けているだけでは、収納の中にまた「倉庫の住人」が増えていきます。
今回は、キャンプ道具を手放すか残すか迷ったときに、私ならどんな基準で考えるのかを整理してみます。
まず「使っていない=手放す」にはしない
私は性格上、使っていない道具があると、整理の勢いで一気に減らしたくなることがあります。
でも、キャンプ道具の中には使用頻度だけでは判断しにくい物もあります。
季節限定で使う物。大人数のときだけ使う物。そして、思い入れがある物。(金額が高かった物とか)
普段の出番が少なくても、残しておく理由がはっきりしているなら、それはそれで十分に役割があります。
大事なのは「最近使っていない」という事実だけではなく、
なぜ持ち続けるのかを自分で説明できるか。そして、その理由に自分が納得しているか。
だと思います。
私の場合、好きなキャラクターがデザインされたキャンプ用品をついつい集めてしまいます。
水筒だったり、マグだったり、飯ごうだったり、もう目についたら買うか買わないかでかなり悩みます。
ただ、そのすべての道具がキャンプで出番があるわけではありません。
「もったいなくて使えない」
でも、
「せっかく買ったんだから使いたい」
という気持ちが常に押し合っています。せめぎ合っています。
それでも持ち続けているのは、「インテリア」や「コレクション」として自分なりの意味があると思っているからです。
納得している……というより、納得するようにしているだけかもしれませんが。
今のところ眺めていて惚れ惚れしているのでOKです。
もちろん、その中でも「やっぱり使いたい」が勝って、キャンプや日常で実際に使っている物もありますよ。
使っているかどうかだけではなく、持っていること自体に自分なりの理由があるか。
私はそこも判断材料にしています。
手放すか迷ったら3つの基準で考える
1.今のキャンプで本当に使うか
以前は使っていた道具でも、キャンプの人数、移動手段、料理の仕方、設営にかけたい時間などが変われば、必要な物も変わります。
「昔はよく使った」というのは残しておく理由にはなります。
でも、「これからも使う」かは分かりません。
次の数回のキャンプを想像したとき、その道具を持っていく場面が具体的に浮かぶか。
まずはここを考えます。
判断方法は、人それぞれでいいと思います。
「何回持っていかなかったら手放す」と機械的に決めてもいいと思いますし、
一度あえて持っていってみて、使用するかどうか、使用したときの感じはどうかなど確認するのもありです。
自分なりに、「これはやっぱり出番がないな」と納得できるところまで確認できれば、それで十分だと思います。
2.代わりになる道具をすでに持っていないか
似た用途の道具が複数ある場合、全部に役割があるのかを見直します。
チェア、ランタン、ナイフ、調理道具などは、少しずつ特徴が違うため「全部必要」に見えやすい物です。
でも実際のキャンプでは、いつも同じ物ばかり使っていませんか?
一軍が決まっていて、残りが長い間使われていないなら、その差には何か理由があるはずです。
私の場合、一時期パラフィンオイルを使うランタンをいくつか買ったことがあります。
(思い返せば某オークションやフリマサイトをあちこち見て回っていた記憶があります。)
最初のころは全部キャンプへ持っていき、全部に火をつけていました。
雰囲気はもちろん最高です。ボワっとしたあの炎の雰囲気。微かな燃料の燃える匂い。じわっと温かい熱エネルギー。
ただ、これが結構かさばる。あとホヤ(ガラス部)が割れないかが心配×数の分だけある
数が増えれば燃料も必要になる。重たい。点灯する手間も増えます。
そして、パラフィン系のランタンは雰囲気を楽しむにはいいのですが、ものすごく明るい照明というわけでもないんですよね。要は雰囲気のためにこんなにたくさんのものを用意すべきなのかということです。
最初は3つも4つも灯していましたが、
「ここまで必要か?」となっていきました。
結果、よく使うお気に入りの1台に絞られ、残りは倉庫番へ。そのうちいくつかは、フリマサイトで手放しました。
全部気に入って買った物ですが、ただ役割がほぼ丸かぶりだったんですよね。
雰囲気を楽しむために複数持っていくことと、それに伴う積載量、燃料、手間。
そこを天秤にかけた結果、「うーん、1つでいいな」に落ち着いた次第です。
ちなみにここで残った1つは明確に自分のなかで、大きさや、形、管理にかかる自分のモチベーション(極端にいえば壊れてもいいやくらいの気軽さで使える)などそういった面から今も使い続けています。
残りのものは先程書いた通り、フリマサイトで出品したり、家の方で雰囲気作りに役立っております。
3.保管し続ける理由に納得できるか
使わない道具にも収納場所は必要です。大型の道具なら当然場所を取りますし、小物でも数が増えれば管理が面倒になります。
高かった。限定品だった。いつか使うかもしれない。
そうした理由を否定する必要はありません。私自身、それで残している物もあります。
ただ、「なぜ残しているのか?」と自分に聞いたとき、その答えに自分自身が納得できているか。
そこは一度確認しておきたいところです。
「高かったから手放せない」は一度切り分けて考える
買ったときの価格が高いほど、手放すのは難しくなります。
でも、すでに支払った金額と、これからその道具を使うかどうかは別の話です。
前回の記事で使った、
「今この道具を持っていなかったとして、もう一度買うだろうか?」
という問いは、ここでも使えます。
もう一度買うと思えるなら、今でも自分に価値がある道具ですよね。
逆に、「今なら買わないな」と思うなら、そこで一度「高かったから」という理由を横に置いて考えてみてもいいと思います。
自分の中で「高い買い物だったな」と思っている物って、手放す以前に、そもそも使うところからハードルが上がることがあるんですよね。(もちろん、お金に余裕があれば話は違うのかもしれませんが。)
高かったから大事にする。
大事にしすぎて使わない。
使うタイミングがなくなる。
家に飾る。
実際のキャンプでは代わりの道具で困らない。
「え、これ何で買ったんだろう」となる。
意を決して一度使ってみたとしても、買ったときほどのときめきがなく、
「あれ、思っていた感じと違うな……」みたいな感じになったりもします。
こんなループ、ありませんか?
もちろん、飾っていること自体に満足していたり、コレクションとして新しい意味が生まれていたりするなら、それでいいと思います。
問題は、自分の中でもすでに熱が冷めていて、
「これ、高かったんだよなあ……」
という理由だけが残っている場合です。
そんなときは、「高かった」という過去の金額と、「今もこの道具を残しておきたいか」を一度切り分けて考えてみる。
使いたい。
飾っておきたい。
思い入れがある。
コレクションとして残したい。
そういう今の自分なりの理由があるなら、残すことに納得できます。
逆に、「高かった」ということしか残す理由が思い浮かばないのであれば、そこで初めて手放す選択肢を考えてみてもいいのかもしれません。
手放すと決めたら「売る・譲る・処分する」を選ぶ
手放すと決めても、すぐに捨てる必要はありません。
まだ使える物なら、
- フリマサイトなどで売る
- リユースショップで買い取ってもらう
- キャンプ仲間や知人へ譲る
- 別の用途で使う
といった選択肢があります。
(もちろん壊れている物や安全に使えない物は、無理に次の人へ渡さず、適切に処分した方がいい場合もあります。そこはしっかりと確認しましょう。)
私はキャンプ仲間へ譲ることもありますが、基本的には売れるなら売りたい派です。
フリマサイトやリユースショップで買い取ってもらって、
「このお金を次の道具に……」
なんて考える。そこまでセットです。
もちろん、そこでまた勢いのまま買ったら元通りなんですけどね。(また買うんかいって話ですよね)
ただ、使わなくなった物を手放して、そのお金を次に本当に欲しい物へ回す。
それが次のキャンプへのモチベーションになるのも、私は悪くないと思っています。
どうしても迷う物は「保留」でいい
手放すか残すか、その場で決められない物もあります。そんなときは、無理に結論を出さず保留にしてもいいと思います。
ただし、何年も同じ場所へ戻すだけでは整理する前と変わりません。
そこで、保留した物だけを分けておいて、
「次のシーズンまで一度も使わなかったら、もう一度考える」など、自分なりの区切りを作っておきます。半年でも1年でもいいです。
大事なのは期間そのものではなく、
「またいつか考える」ではなく、「ここで一度もう一度判断する」と決めておくこと。
だと思います。
それでも残したいと思ったなら、残せばいい。一度保留期間を置いたことで、「やっぱりこれは要らないな」と、すんなり決められることもあります。
手放すことは、キャンプを小さくすることではない
道具を減らすというと、キャンプを縮小しているように感じるかもしれません。
でも今回やりたいのは、持ち物を少なくすることそのものではありません。
今の自分が使う物。これから使いたい物。持っていることに意味がある物。
そういった道具を残して、役割を終えた物を見直していくことです。
キャンプ道具って、見た目以上に使ってみないと分からない物が多いと思います。
ずっと欲しくて、やっと買った。
でも実際に使ってみたら、
「あれ、意外としっくり来ない」
「思ったほど便利じゃないな」
「なんか想像していたのと違う」
なんてことは結構あります。
だからといって、その買い物が全部無駄だったとも思いません。
そういう経験をしたからこそ、次に新しいキャンプ道具を見たとき、
「これは多分、自分に合いそうだな」
「これは実際に使ったら出番がなさそう」
「今持っているあの道具と組み合わせたら面白そう」
と、自分なりに考えられるようになります。
たくさんの新商品が次々と出てくる今のキャンプ市場だからこそ、何を買うかだけではなく、何を残して何を手放すかを考えることにも意味がある。
そうやって自分のキャンプについて改めて考えていくことが、キャンプを縮小ではなく、考え方を広げられる、私にとっては「キャンプ再設計」なんだと思います。
まとめ|残すことも、手放すことも自分で決める
キャンプ道具を手放すか迷ったときは、単純に「最近使っていないから捨てる」ではなくて、
今のキャンプで使うのか。代わりになる物をすでに持っていないか。保管し続ける理由に自分が納得しているか。
このあたりを一つずつ考えていくと、残す物と手放す物が少し見えやすくなります。
それでも迷う物は、いったん保留でもいい。
大事なのは、何となく持ち続けるのではなく、
「これは残す」と自分で決めること。そこに自分が納得していること。
そして手放した物があるなら、次に道具を買うときに、
「なぜ前の道具を手放したんだっけ?」
と一度思い出してみること。似たようなムーブで買い物しちゃいますからね。
その積み重ねで、少しずつ自分が本当に使いたい道具が見えてくると思います。
買うことだけがキャンプ道具選びではありません。
残すことも、手放すことも含めて自分で選んでいくことで、今の自分に合わせて道具を入れ替えていくことも、「キャンプ再設計」じゃないかと思います。

コメント